相棒の元気がないぞ
先日、友人とツーリングに行ってきた。
やっと寒い冬が終わり、バイクの季節到来である。
渋谷区の事務所前で待合せ、すぐに首都高に入る。
中央環状と3号渋谷線を使い、あっと言う間に東名海老名まで来た。
友人の愛車はドゥカティモンスター1200Rである。
ドゥカティの誇るネイキッドバイクの最高峰であり、150馬力のVツインエンジンを搭載している。
その友人が寂しそうに語りだした。
新車で購入した1200Rなのだが、ディーラーが倒産したというのだ。
そう言えば今日の1200Rは走りに元気が無い。
まるでCGのような鬼加速を出していないのだ。
以下、その友人からの話をまとめてみた。
これらはすべて実話である。
ディーラーからは連絡なし
ドゥカティジャパンから手紙が届き、それによってドゥカティ東京ウエストの倒産と閉店を知った。
新車で購入したのに、ディーラーからは何の連絡も無かった。
連続閉店の結果
ドゥカティ東京ウエストを経営していたトマトモータースは、以前ドゥカティ練馬も経営していた。
練馬は2016年に閉店しており、2017年末に東京ウエストも閉店、そして倒産となった。
12月に点検で行っていた
2017年12月に12ヶ月点検で東京ウエストに行っていたが、その時に何も言われなかった。恐らく従業員にも知らされてなかったと思う。
引き継ぎは渋谷店
今後の点検整備や保証は都内の小規模なドゥカティディーラーが担当することになった。
そのディーラーは店舗が小さく、車の駐車場もないため使い勝手が悪い。
店舗が小さいため一度に預かれる車両数も少ない。
前もって予約しないと何もできないため、ツーリング帰りに寄り道で行くこともできない。
リコール真っ只中
モンスター1200Rはフロントブレーキにリコールが出ている。
それもすぐにやりたのだが、小規模店のため予約が取れず少し先になってしまった。
リアブレーキ不動
1200Rのリアブレーキにリコールは出ていないのだが、ブレーキ内部にエアが入り、ブレーキがまったく効かない状態になっている。
12月に購入した東京ウエストに点検で行った時にも同じ症状の1200Rが入庫しており、エア抜き作業をしているところだった。
よく走れたな〜
ざっとまとめてみたが、こんなところだった。
あまりにも可哀想なのでホットコーヒーをご馳走してなぐさめた。
今日の走りに元気が無いのは、ディーラーの倒産だけが理由ではなかった。
リアブレーキがまったくの不動であり、フロントブレーキはリコール真っ最中という状況で走ってきたのだ。
今日のまとめ
ドゥカティモンスター1200Rのお値段は230万円である。
品質、サービス、価格、どうもバランスが取れていないように思える。
トライアンフのディーラーが倒産し夜逃げした話もついこの間のことである。
このままだと、外車バイクディーラーの経営はますます難しくなっていくだろう。