もし外車を選ぶとしたら
もし貴方が外車を新車で購入するとしたら、左右どちらのハンドルを選ぶだろうか?
便利な右ハンドル?
それとも外車なんだから左ハンドル?
人それぞれ思うところがあるはずだ。


日本は左側通行
日本国の道路は左側通行となっている。
ずっと昔の自動車普及前から道で人と人がすれ違う時もこのルールだった。
その起源には諸説あるが、有力な説は武士だ。
お侍さんは常に刀を帯同しているので、その刀の柄同士がぶつかるのを避けたとする説だ。
刀は武士の魂、それがガチャガチャと当たるのは避けて当然だ。
昭和の話
昭和30年代頃の映画を観ていると外車に乗っている人に「左ハンドルか〜いかしてるな〜」なんてセリフが出てくる。
当時は外車のことを「左ハンドル」という言い方をしていた。
国産車はすべて右ハンドルだったので、舶来品の外国車をちょっと洒落た言い方で表現していた古き良き時代だ。
左ハンドルのデメリット
昔から言われているデメリットは有料道路料金所での対応だ。
ETCのおかげでかなり楽になったが、それでも苦労する場面はある。
有料道路の料金所に人がいるタイプなら右側助手席の窓を開けて料金を払える。
しかし、投げ入れ式だったりチケットを取るタイプだとクルマから降りる手間が増えてしまう。
コインパーキングも同じくひと苦労する。
たいてい右側に料金の機械があるので、クルマから降りることになる。
イギリス車ならどうする?
007ボンドカーであるアストンマーチン、ベントレー、ロールスロイス、ジャガー、レンジローバーなどの英国車は日本と同じ左側通行なので、本国仕様は右ハンドルが標準となっている。
本国と同じ右ハンドルを選ぶか?
それとも外車だからという理由であえて左ハンドルを選ぶか?
これも悩むところだ。
最近の輸入車事情
どうやら最近の輸入外車は左右どちらのハンドルも選べるのが普通になってきているようだ。
ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンなどのドイツ車はよほどの高性能モデルでなければ、ほぼ全車種で左右ハンドルが選べる。
フェラーリなどの高級スポーツカーもほぼ全車種で左右ハンドルが選べる。
今後は右ハンドルが主流となる動きがあり、左ハンドルは次第に減っていくそうだ。
今日のまとめ
「外車=左ハンドル」という考え方はもう古い考え方になってきているようだ。
趣味としてのクルマを考えると本国と同じモデルに乗りたいけど、日本の道路事情を考えると、これも避けられない流れなのかもしれない。